PR

Shibusawa Eiichi’s Desk(渋沢栄一)

渋沢 栄一(しぶさわ えいいち)は、日本の明治・大正期の実業家、財界の指導者です。

2024年から新一万円札の顔になることが決まっています。

渋沢栄一のデスク

大正15年、新聞を読む渋沢栄一(渋沢史料館所蔵)

「時事新報」読んでいますが、机をみると他にもいくつかの新聞を読んでいそうです。

この「時事新報」は、福沢諭吉が 1882年3月1日に創刊した日刊紙です。

時事新報は1936年(昭和11年)に廃刊になり『東京日日新聞』(現『毎日新聞』)に合併されました。

写真は、現:清水建設によって建てられた旧渋沢邸の書斎です。

日差しがたっぷり降り注ぐ開放的な書斎の窓際に大きなデスクが鎮座しています。

ここで読書したら気持ちよさそうです。

天井近くまで書籍がビッシリですね。

多くの企業に関わってきた渋沢栄一なので書籍のジャンルも多岐に渡っていることでしょう。

渋沢栄一が設立に関わった会社

「コミック版日本の歴史 渋沢栄一」P103

渋沢栄一が設立に関わった、もしくは作った会社は約500社に及びます。

有名どころをあげると、「え、ここも?ここも?」と驚いてしまいます。

  • 第一国立銀行(現在:みずほ銀行)
  • 日本鉄道(現在:JR東日本)
  • 帝国ホテル
  • 東京海上保険会社(現在:東京海上日動)
  • 田園都市株式会社(現在:東急電鉄、東急不動産)
  • 東京瓦斯会社(現在:東京ガス)
  • 東京株式取引所(現在:東京証券取引所)
  • 大阪紡績株式会社(現在:東洋紡)
  • 抄紙会社(現在:王子製紙、日本製紙)
  • 共同運輸会社(現在:日本郵船)
  • 札幌麦酒会社(現在:サッポロビール)
  • 東京軽便地下鉄道株式会社(現在:東京メトロ)
  • 帝国劇場
  • 東京会館
  • 富岡製糸場
  • 三越呉服店(現在:三越)
  • 東京綿商社(現在:カネボウ化粧品)
  • ジャパン・ツーリスト・ビューロー(現在:JTB)
  • 東海倉庫株式会社(現在:東陽倉庫株式会社)
  • 株式会社東京石川造船所(現在:株式会社IHI)
  • 清水組(現在:清水建設株式会社)
  • 日本放送協会(現在:NHK)
  • 株式会社日本電報通信社(現在:株式会社電通グループ)
  • 秀英舎(現在:大日本印刷株式会社)

現:みずほ銀行の前身の第一国立銀行は、「日本最古の銀行」として渋沢栄一によって設立されました。

行名のみずほ(瑞穂)とは、「みずみずしい稲の穂」の意とされ、「瑞穂国」は、日本書紀に登場した日本の美称でもあります。

日本を代表する金融機関を目指すとのことで、この商号とされました。

渋沢栄一と愛人

晩年の栄一と家族。栄一の左後ろに立つ男性が篤二、右端の女性が後妻・兼子(Wikimedia Commons)

多岐に渡っていたのは女性関係の方もだったようで、渋沢栄一は妻以外にも多くの愛人を抱えていました。

相手は芸者、女中など幅広く、その間に生まれた子どもも少なくないのです。

合計20人ほどともいわれています。

渋沢栄一とピーター・ドラッカー

現代経営学の発明者と称されるピーター・ドラッカーは渋沢についてこう述べています。

率直にいって私は、経営の『社会的責任』について論じた歴史的人物の中でかの偉大な明治を築いた偉大な人物の一人である渋沢栄一の右に出るものを知らない。彼は世界のだれよりも早く経営の本質は『責任』にほかならないということを見抜いていたのである

渋沢栄一の名言

もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である

商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ

渋沢栄一 「論語と算盤」おすすめ本

「論語と算盤」はいくつかの出版社から発売されていますが、最初に手に取る本としておすすめはちくま新書さんの本です。

60万部突破しているこの本の特徴として、本文の現代語が読みやすいので、「論語…読みにくそう…」という方にもおすすめです。

また最後に渋沢栄一の生涯が簡単に紹介されているので、最初にそちらを眺めてから本書を読み始めるのも良いです。

コメント